ひょう(雹)とあられ(霰)の違いはその大きさによって区別されます。 ひょう(雹)は直径5ミリ以上の氷の粒が大きくなった氷の塊で、氷の粒が積乱雲の中で上昇・下降を繰り返して大きくなり、ある程度の重さになると落下していきます。 3月 9, 2014 日本語 / 「雪」という漢字をじっと見ていたら、雨の下にある「ヨ」はいったい何なのだろう?と気になったので『漢字源』を引いてみました。 雪(ゆき) ゆき。空から降るゆき。ゆきのように白い。 解字 会意。もと「雨+彗(すすきなどの穂でつくったほうき、はく)」の会意文字で、万物を掃き清めるゆき。 『漢字源』 「ヨ」の部分はもともと「彗(ほうき)」の字だったんですね。 会意文字というのは、漢字の二つの部分のそれぞれの意味を生かした文字。 雪は(ホウキのように)万物を掃き清めるという由来なのでしょうか。これはおもしろい。 調べてみると「雪=掃くことのできる雨」という説も有力みたいですね。 この他、雪の仲間(?)である霙(みぞれ)、霰(あられ)、雹(ひょう)はいずれも「あめかんむり」の漢字。 せっかくなので、それらの成り立ちも調べてみました。 霙(みぞれ) みぞれ。雨と雪がまざって花びらのように降るもの。 解字 会意兼形声。「雨+音符英(はな)」。 『漢字源』 「霙」は雨の下に「英」。英には「花」という意味があります。霙は雨の花なんですね。 形声文字というのは、二つの部分の片方が意味、片方が音声を表す文字。 会意兼形声というのは、英の部分が「はな」という意味を表すとも言えるし、「エイ」という音を表すとも言えるということなのでしょう。 霰(あられ) あられ。雨滴が地上近くで急に固まって、ぱらぱらと散ってふるもの。 解字 会意兼形声。「雨+音符散(ぱらぱらとちる)」。 『漢字源』 「霰」は雨の下に「散」。固まって散らばる雨=霰というのはイメージしやすいですね。 雹(ひょう) ひょう。雨つぶがまるく凍って、雷雨などに伴って降るもの。あられ。 ▷ヒョウは、包にひかれた読み方からきたもの 解字 会意兼形声。「雨+音符包(つつむ、まるくまとまる)」。 『漢字源』 「雹」は雨の下に「包」。包には何かを「包む」だけでなく「丸く覆う」という意味もあるとのこと。すなわち雹は丸く覆われた氷雨なんですね。 以上、今回は雪(ゆき)、霙(みぞれ)、霰(あられ)、雹(ひょう)という漢字の成り立ちについて、まとめてみました。 季節外れの雪など降らなければよいのですが。 次
「ひょう」も「あられ」も、空から降ってくる氷の粒で成因は同じですが、気象観測では直径が5ミリ以上のものを「ひょう」、5ミリ未満のもの ... 2019年7月6日「あられ」や「おかき」、「せんべい」などの米菓は日本人に馴染みのあるお菓子。 また、越後製菓の「ふんわり名人」のように次世代型米菓も登場し、若者を中心に人気が出ています。「ふんわり名人」が3種類のあたるのかも後述。 それでは、「あられ」と「おかき」、「せんべい」の違いについてお伝えします。 あられ 「あられ」は細かくさいの目などに切った餅を火で炙ったり揚げたりして膨らませ、塩や砂糖、醤油などで味付けしたお菓子。 ちなみに、正確には「あられ餅」で「あられ」は略語です。切る際には包丁を使ったことが特徴でもあり、奈良時代に宮廷で海外(唐)の客人に出されたもので高級品でした。 また、空から降ってくる「あられ(霰)」に似ていることからついた名称。あられのように小さなものを指し、大きなものは「あられ」とは呼びません。 あられの小ささに関しては「あられ(霰)」と「ひょう(雹)」、「みぞれ(霙)」の記事をご覧ください。 「あられ」と「ひょう」、「みぞれ」の違いとは? そして、「あられ」という呼び方は関東中心に広まったものです。そのため、関西では関東では「あられ」と呼んでいるものを「おかき」と呼ぶ場合もあります。「ひなあられ」は「ひなおかき」とは呼びませんが、他のものは「おかき」と呼ぶことも多いでしょう。 おかき 「おかき」は小さく切った餅を乾燥させ、火で炙ったり揚げたりし、塩や砂糖、醤油などで味付けしたお菓子。 切り欠いて作ったことから「欠餅(かきもち)」と呼ばれ、そこに丁寧語の「お」がついて「餅」の部分が省略されて「おかき」と呼ばれるようになりました。 高級品だった「あられ」とは違い、お正月にお供えしていた鏡餅を槌(つち)で欠き割って揚げたり焼いたりしたものを食べていた庶民の味。農民から成り上がった豊臣秀吉の好物としても有名で、太閤となった後も欠かしませんでした。 そして、「あられ」との一番の違いは大きさです。「あられ」は小さなものを指し、「おかき」は大きなものを指します。ただし、関東地方中心の分け方で関西地方ではどちらも「おかき」と呼ぶ場合もあるので注意。 ちなみに、包丁を使ったものを「あられ」、槌を使ったものを「おかき」と分けていたときもありましたが、現在は原料(もち米)や製法も同じで大きさの違いしかありません。 せんべい 「せんべい」はうるち米をつぶしたりついたりしてのばしたもの(米粉から蒸したものもあり)を焼いたり揚げたりし、醤油などで味付けしたお菓子。 日本では主にうるち米(普段食べているお米のこと)を原料にしたものが多いですが、小麦粉やもち米を使ったものもあります。せんべいの定義は広義で、日本で一般的な「せんべい」は「米菓せんべい」とも呼び、穀物やその粉を使って作る一口大のお菓子は「せんべい」です。 縄文時代には芋や栗を一口大にして焼いたものが食べられていたとされ、弥生時代には穀物を一口大にして食べられていたとされています。 「あられ」と「おかき」、「せんべい」の違いとは? 「あられ」と「おかき」の違いは大きさです。空から降ってくる「あられ(霰)」のように小さいものが「あられ」ですが、5mm未満といった厳格な線引はされていません。 また、関東地方では分けることが多いですが、関西地方ではどちらも「おかき」と呼ぶことも多いです。 そして、「せんべい」と「あられ」&「おかき」の違いは原材料。「せんべい」はうるち米、「あられ」と「おかき」はもち米です。 ただし、小麦粉やもち米を使った「せんべい」もあるので注意。 ちなみに、越後製菓の「ふんわり名人」は原材料はもち米、大きさはあられ以上なので「おかき」の仲間といえるでしょう。糊化(アルファ化)したデンプンの割合をお餅の90%に限りなく近づけたお菓子で、一般的なおかきが約8%に対し、「ふんわり名人」は70~80%。 いかがでしたか? 今回は「あられ」と「おかき」、「せんべい」の違いについてお伝えしました。 地域性があるのでややこしいですが、「あられ」と「おかき」の違いは大きさだと覚えておくといいでしょう。 ぜひ参考にしてみてください。 次
27.前1時間内にひょう、雪あられ、氷あられ(雨を伴ってもよい) 87.弱い雪あられまたは氷あられ; 88.並または強い雪あられまたは氷あられ; 93.観測時に弱い雪、みぞれ、雪あられ、氷あられ、ひょう(前1時間に雷電があったが観測時にない) 違いを生む「違い」 2017/01/17 天気予報などでたまに出てくるひょうやあられ。 みぞれもありますよね。 漢字で書くと雹(ひょう)、霰(あられ)、霙(みぞれ)。 どれも難しい漢字ですね。 これらはどう違うのでしょうか? 英語では何て言うのでしょう? 調べてみました! ひょう、あられ、みぞれ、それぞれの定義は? ひょう、あられ、みぞれが何を指すのか? まずは気象用語で調べてみましょう。 ひょうは氷の小粒または塊の降水。 直径は5mmから50mmの範囲。 あられは氷の小粒の降水。 直径は5mm未満。 みぞれは雨と雪が混在して降る降水。 以上となります。 こちらの定義を見てみるとひょうとあられは同じもので、 氷の粒の大きさが異なるもの。 みぞれはひょうやあられとは完全に別物だと分かりますね。 ひょう、あられ、みぞれはどのようにしてできる? それではこれら3つはどのようにできるのでしょうか? ひょうやあられは氷の塊な訳ですから、 寒い季節にできるかと思われがちですが、そうではありません。 ひょうやあられは積乱雲の中で水滴が氷の粒となり、 徐々に周りの水滴を集め、大きくなって塊となって発生します。 積乱雲の中は上昇気流が吹いているので、 氷の粒はなかなか落ちていかず、大きくなっていくんですね。 ひょうとあられのサイズの違いはこの上昇気流の強さによります。 ひょうは大きく発達した積乱雲があって初めてできるんですよ。 日本で降った最大のひょうは1917年に埼玉で降ったもの。 直径27.6cmあったそうですから驚きです。 ちなみにあられは雪あられと氷あられに区別されます。 違いは何かというとでき方とできる時期によります。 氷あられはひょうと同じでき方ですが、 雪あられはでき方が全く違います。 雪あられは雪の周りに水滴がついたものです。 ですから、色も白色で不透明です。 雪が降る気温ですから当然0度付近の気温で発生します。 というわけでひょうと氷あられは積乱雲で作られるので、 よく降る季節は初夏ということになります。 それに対してはみぞれはどうでしょうか? みぞれは雨と雪が混在して降る降水。 ですから、雪の降り始めの頃や降り終わりの頃に 雪が空気中で溶け出したものと言えます。 ですから、降る季節も冬の初めや春の初めです。 スポンサードリンク ひょう、あられ、みぞれ、英語では? 最後に英語を見ておきましょう。 英語ではひょうとあられは同じ単語です。 hailstoneと言います。 hailstoneは可算名詞ですが、不可算名詞や動詞だとhailです。 可算名詞としてhailstoneとある辺り、 ひょうが大きなものだってことがわかりますよね。 では、みぞれはというとsleetと言います。 こちらは不可算名詞と動詞です。 まとめ それではまとめて見ましょう。 ひょうとあられは空から降る氷の粒で、 大きさによって分けられる。 みぞれは雨と雪が混じって降るもの。 ちなみに俳句の季語では同じ現象でできる ひょうとあられの季語が異なっていたりします。 ひょうは夏、あられは冬の季語です。 次
あられの発生メカニズムはひょうと同じです。 ひょうと異なる点は何かというと、それは氷の塊の大きさです。 ひょうが直径5mm以上に対し、 あられは直径5㎜以下の大きさの場合を指します。 またあられには、「雪あられ」と呼ばれるものと 公開日:2014/12/11 スポンサードリンク ニュースなどを見ていると、雹(ひょう)や霰(あられ)が降ってくる街の映像を 見たことがあると思います。実際に体験した人もいるのではないでしょうか? 突然空から氷の粒のようなものが降ってくるのですが、 この雹(ひょう)と霰(あられ)の違いはなんだかわかりますか? 降る季節によって名前を変えているのでしょうか? 降る大きさによって名前を変えているのでしょうか? 雹(ひょう)や霰(あられ)のほかに霙(みぞれ)がありますが、 この3つは何が違うのでしょうか? 今回は雹と霰と霙の違いについて比較してみました。 次
「あられ」と「ひょう」、「みぞれ」の違いとは? 「あられ」と「ひょう」の違いは降ってくる 氷の粒の大きさ 。5mm未満なら「あられ」、5mm以上なら「ひょう」です。 また、「みぞれ」は氷の粒ではなく、雨と雪が混ざって降ってくる現象のことを言い ... 目次 雹(ひょう)とは?何故降ってくるの? 霰(あられ)とは?雹(ひょう)とは何が違うのか調べました。 霙(みぞれ)とは?雹(ひょう)や霰(あられ)とは何が違うの? 雹(ひょう)と霰(あられ)と霙(みぞれ)の違いをまとめました。 雹(ひょう)とは?何故降ってくるの? 雲の中には氷の粒があります。 積乱雲のなかで上昇気流のよって氷の粒が大きくなり 5ミリ以上の大きさになると雹になります。 積乱雲が発生するのは夏が多いのですが、 地表付近になると気温が高い為氷の粒が溶けてしまい、大雨となります。 ですから8月ごろよりも、比較的気温が低い5~6月頃に雹が降りやすくなっています。 しかし日本海側は冬でも季節風によって積乱雲が発生することがあるため 冬でも雹が降ることがあります。 霰(あられ)とは?雹(ひょう)とは何が違うのか調べました。 霰(ひょう)もまた積乱雲の中で氷の粒が大きくなって落下するために降るのですが、 雹(あられ)との違いは大きさになります。 5ミリ未満のものを霰といいます。 気温が0度の時に発生しやすく色も白色で不透明です。 霙(みぞれ)とは?雹(ひょう)や霰(あられ)とは何が違うの? 霙(みぞれ)は雨と雪が混ざって降ってくる現象のことを言います。 地上の気温が0度以上で空の気温が-3度から16度以上の時に降ることが多いです。 上空では気温が低い為凍って雪となって降ってきたものが、 地上に近づくにつれて溶け出して雪と雨が混ざった状態になります。 これを天気予報では予報することは難しく、「雪または雨」などと表しています。 雹(ひょう)と霰(あられ)と霙(みぞれ)の違いをまとめました。 雲の中で氷の粒が成長し、5ミリ以上になった場合を雹(ひょう)と呼び、 5ミリ未満の場合は霰といいます。 どちらも上昇気流を持った積乱雲が発生することで起こる現象です。 大きさが大きいほうが雹(ひょう)で、小さいほうが霰(あられ)です。 霙(みぞれ)は雪として降ってきたものが地上に近づくにつれて溶け出して、 雪交じりの雨になったものを言います。水分を多く含んだ雪のことです。 次
3 「あられ、ひょう」が降る季節 「あられ」と「ひょう」は 積乱雲の中で上昇と下降を繰り返す ことによって、氷の塊が大きくなることで、形成されます。そのため、 積乱雲がなくては「あられ」も「ひょう」も作ることが出来ない のです 次
ひょう・あられ・みぞれは似ていますが、実は みぞれだけが雪の一種 ということなんですね。 ひょう と あられ は発生する仕組みは同じですが、 粒の大きさが違う氷の粒 のこと。 次